事業承継に失敗すると、事業継続さえ困難となって、家族だけでなく従業員の生活さえもおびやかされる事態になりかねません。
この重要な課題を放置し、何らの事前対策も行わなければ、
① オーナー経営者の相続時における自社株式及び事業用資産の分散とこれを巡る相続紛争
② オーナー経営者交代に起因する信用不安
③ 相続発生時における過大な相続税の負担
このような事態を事前に防止しておこうとするのが事業承継対策です。
<事業承継にかかわるトラブル相関図例>
事業継続のためには、自社の「事業価値の源泉」を明確に認識し、株式や事業用資産の「資産」を承継するとともに、「事業経営」をいかに承継するかが課題となります。
「資産」の承継には、上記の①、②に示した問題点があり、「経営」の承継には後継者の選定から始まって、経営理念の継承や人材の育成等の準備が必要です。
従って、円滑な事業承継を実施するには、事業承継に対して、長期的な視点を持った計画的な取り組みが重要となります。