国税庁は9月24日に「年末調整がよくわかるページ(令和6年分)」を開設し、今年の年末調整の方法を解説しました。今年6月から始まった所得税等の定額減税に係る「年調減税事務」を踏まえた内容で、「年末調整に係る定額減税のための申告書」との兼用様式や「令和6年分年末調整計算表」も掲載されています。また、「令和6年分所得税の定額減税Q&A(概要・源泉所得税関係)」も更新され、既存の7問が一部修正されました。
「令和6年分 年末調整のしかた」のページでは、パンフレットや「令和6年分 年末調整チェック表」、「令和6年分 年末調整Q&A」、「各種申告書の記載例」などが掲載されています。パンフレットでは、定額減税に係る年調減税事務の説明がされており、年調減税額の控除方法や復興特別所得税の計算方法が解説されています。解説動画も同ページで公表されています。
「令和6年分 年末調整チェック表」では、年末調整で誤りやすい事項がまとめられており、年調減税事務に関するチェック項目が示されています。「令和6年分 年末調整Q&A」では、年末調整後に扶養親族の変更があった場合の再計算方法が示されています。
令和6年分の給与所得に係る源泉徴収簿の「年末調整」欄は年調減税額の計算に対応していないため、年調減税額の計算に対応した「令和6年分年末調整計算表」が公表されました。また、「年末調整に係る定額減税のための申告書」と兼用の申告書やその記載例も示されています。
「令和6年分所得税の定額減税Q&A(概要・源泉所得税関係【令和6年9月改訂版】)」では、年調減税の対象となる従業員等の条件や、基礎控除申告書等の記載から合計所得金額の見積額を確認する方法が追記されています。その他、年調減税額の計算に対応した「令和6年分年末調整計算表」などが国税庁ウェブサイトに掲載されています。
(出典:税務通信3820号)